この記事の内容は、わたし自身の学びや体験をもとにしたものです。
「子育てのヒントのひとつ」として、気軽に受けとめてもらえたら嬉しいです。
〜おしゃべりタイムがくれた、心のごほうび〜
今日はね、先生に話したいことがあるの!
教室には、毎回ニコニコ笑顔で来てくれる女の子がいます。
教室に入った瞬間からニコニコ、ぴょこぴょこ。
そして開口一番、元気な声でこう言ってくれるのです。
「先生、今日ね!聞いて〜!!」
その日の学習が始まる前。
机に向かいながら、弾む声で教えてくれたのは──
「ママの弟に、彼女ができたんだって!」
「すっごく優しい人なんだよ〜!」の中にある愛しさ
その子は、目をキラキラさせて
「すっごく優しい人なんだよ〜!」と教えてくれました。
大ニュースを自分のことのように嬉しそうに伝えてくれる姿が、
なんとも可愛らしくて、思わず私も
「そうなの!? すてきだね!!」と返してしまいました。
するとその子は、満足そうににっこり笑って、
スッと鉛筆を握り直し、プリントに向かって集中していきました。
気持ちを受け止めてもらえたら、心が満たされる
その子は、ただおしゃべりが好きなのではなく、
“自分の中の気持ち”を誰かと分かち合いたいタイプの子。
言葉にして、受け止めてもらうことで、安心して“学ぶモード”に切り替えられる。
そんな心の流れが、毎回とても自然に見えてくるのです。
待合の時間には、可愛いイラストや心のこもったお手紙をそっと渡してくれることもあります。
「先生が大好き」という気持ちが、絵の中にも、折り紙の端っこにも詰まっていて、
それを見るたびに、私の心もじんわりと温かくなります。
ハートフルさんの“安心スイッチ”
この子のように、気持ちを話すことで安心するタイプの子には、
「ちゃんと聞いてもらえた」
「自分の話に笑ってくれた」
「一緒に喜んでもらえた」
そうした小さな“共感の返事”が、学びへのスイッチになります。
- 「へぇ〜そうなんだ!」
- 「それはうれしいニュースだね」
- 「教えてくれてありがとう」
たったそれだけの言葉でも、
その子の世界はパッと明るくなって、集中力もぐんと高まるんです。
子どもたちの「聞いてほしい!」というサインに耳を傾けること
それは、学びへの前向きな気持ちを育てる第一歩なんだなと、改めて感じました。
さて、次はどんな話題を教えてくれるかな?
明日の“かわいいニュース”が、今から楽しみでなりません。


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