今日は、朝からフルスロットルでした。
教室で子どもたちの丸つけに追われ、笑顔で見送ったあとには、もう電池が切れたみたいに足が重い・・・
玄関を開けて、靴を脱いだ瞬間、心の声がつぶやく。
「……もう今日は冷凍庫にお願いしよ。」
冷凍ごはんに唐揚げ、彩り野菜。
レンジとフライパンにお任せして、木製のプレートにぽんぽんと並べていく。
そして、仕上げは半熟目玉焼きをそっとオン。

その瞬間、心のテンションがひとつ上がります。
だって――
見た目が整ったら、もうそれだけで“ごちそう”だから。
プレートの上で湯気が立ちのぼり、光を受けて白く揺れる。
テーブルに置いた瞬間、今日の疲れがふわっと溶ける。
「あ、私、まだ大丈夫だ」って思える、この小さな魔法。
ひらめきクリエイタータイプの私は、“見た目”から気分を上げるタイプ。
おしゃれなカフェごはんじゃなくても、木のプレートに盛り付けるだけで、自分の中で特別感が急上昇します。
そして、ひと口目を食べながら今日を振り返る。
算数プリントを最後までやり抜いたあの子の真剣なまなざし。
「先生、聞いて!」と楽しそうに夏休み終わりの話をしてくれたあの子の声。
どれも、胸の奥にやさしく灯る瞬間ばかりです。
料理をしたわけじゃない。
手をかけたわけでもない。
それでも、「見た目から整えたワンプレート」は、ちゃんと心を満たしてくれるんです。
がんばらなくてもいい日があっていい。
その日を、ちょっとだけ“きれい”に、“おいしく”整えることができれば、それで充分。
がんばれない日も、ちゃんとおいしい日。
そんな自分に、やさしく“ごちそう”を出す夜ごはんになりました。
がんばれない日の食卓から、少し気持ちをゆるめる”日々の余白へどうぞ。
コメント