奇跡をくれたあの日|我が子と愛犬の忘れられない瞬間
子育ての原点にある「奇跡の時間」
子どもと関わる仕事をしている私ですが、その原点にはひとつの忘れられない出来事があります。
それは「子どもの心が動く瞬間」に立ち会った、奇跡の時間でした。
息子と愛犬がくれた、かけがえのない一歩
当時4歳だった我が子は、重い食中毒による長い入院生活を終えて退院したばかり。
生死の境をさまよった後で、体も心も弱りきっていて、言葉もほとんど出ない日々を過ごしていました。
退院の日、車で迎えに来てくれた愛犬と数ヶ月ぶりに再会。
愛犬がそっと寄り添ったその瞬間、我が子の表情にわずかな笑顔が戻りました。
そして、かすかな声で、でもはっきりと──
「〇〇…おいで」
それは入院して以来、初めての言葉でした。
愛犬が尻尾を振って駆け寄る姿を見て、我が子は数ヶ月ぶりに笑顔を見せてくれたのです。
小さな声、小さな笑顔。
けれど、それは私たち家族にとって、何よりも大きな一歩でした。
わたしの“まなざし”の原点
この出来事をきっかけに、私は強く思うようになりました。
「子どもは、自分のタイミングで前に進む力を持っている」
「その瞬間に、誰かがそっとそばにいればいいんだ」
この気づきこそが、今の私の“まなざし”の原点です。

その後の気づきについてはこちらの記事へ →
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