回復期に突きつけられた現実
退院後、我が子は少しずつ回復し、入院中に過ごせなかった時間を取り戻すように、毎日を楽しんでいました。
けれど診察のとき、担当医からこう告げられたのです。
「3年戻って、育て直すと思ってください」
運動機能も発語も、実年齢よりおよそ3年分ほど遅れた状態に戻ってしまっていました。
そこからの日々、私はどうしても「できないこと」ばかりに目がいってしまい、同級生と比べては、少しでも早く追いつけるようにと必死になっていました。
ハンデではなく“プレゼント”だと気づけた瞬間
時が経つにつれ、少しずつ心がほどけていき、
「これは突然のハンデではなく、
命を取り留めたこの子に与えられた、大切な贈り物なのかもしれない」
と思えるようになりました。
そう気づけたとき、私の目に映るわが子の姿も変わっていきました。
衝動的に動いてしまうことも、集中すると周りが見えなくなることも──
すべては“この子だからこそ持っている個性”であり、
与えられたプレゼントの一部なのだと感じられるようになったのです。
うちの子の個性が教えてくれたこと
- 衝動的に行動してしまうこと → 思い立ったらすぐに動ける行動力
- 集中すると周りが見えなくなること → 自分の世界に入り込み、没頭してやり切る力
心配ばかりしていた特徴も、見方を変えれば「この子だからこその強み」になりました。
子育ては、親も子も完璧でなくていい。
「うちの子はこういう子」「私はこういう親」と認め合うことで、気持ちは軽くなります。
ハンデに見えていたものが、実はプレゼントだったと思えたとき。
そう気づけたことで、私自身も救われました。
あなたの隣の子にも、きっとその子だけの宝物が隠れているはずです。
強すぎる個性も、かけがえのないプレゼント。
比べる子育てから、認める子育てへ。
そうすると、親子の毎日はもっと楽になり、もっと楽しくなりますよ🌸

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