コツコツだけど慎重…
じっくりさんタイプにぴったりな声かけ7選
自分の子どもや、地域の子どもたちと関わる中で
「どうしてこんなにゆっくりなんだろう?」
「何度も確認したり、慎重に進めたがるのはなぜ?」
と思うことがあります。
でも実は、じっくりさんタイプの子たちは
「ていねいに考えて進める」「納得してから動く」という大きな強みを持っているんです。
今日は、そんなじっくりさんタイプと
毎日を安心して、のびのび過ごせる声かけの工夫を
私自身の子育てや教室での経験からお伝えします。
待ってあげることが大切
じっくりさんタイプの特徴
✔ コツコツ取り組むのが得意
✔ わからないことは納得できるまで質問する
✔ 急がず自分のペースを大事にしたい
✔ 丁寧でやさしい、しっかり者
子育てあるある
◾️習い事の体験で固まってしまう
→初対面の場では、とってもおとなしくなる。
家ではあんなにおしゃべりなのに…?と、親が戸惑ってしまうことも。
◾️家ではなんでもできるのに外では静かになる
→「借りてきた猫」って、まさにこのこと!
家では元気いっぱいなのに、外では急に別人のようにおとなし〜くなる。
◾️「やる」と決めたらとことん丁寧に取り組む
→実は隠れた完璧主義者。
100点じゃないと涙が出ちゃうほどがんばるから、「間違っても大丈夫」「完璧じゃなくていいよ」の言葉もなかなか届かない…
見守る大人の方がドキドキしてしまうことも。
関わり方のヒント
◾️行動の前に「予告」や「見通し」を伝える
→「今日はテストだよ」よりも、「次回テストだから楽しみにしてきてね!」の一言があるだけで、本領を発揮できる子も。
今やっている課題の次に、どんな課題が待っているのかを先に見せておくと、心の準備ができて安心します。
突然の変化に戸惑いやすいタイプには、「見通し」が何よりの安心材料。
◾️急かさず、タイミングを見て声かけを
→完璧主義タイプは、時間が過ぎてもおかまいなし。
「100点を取る」ことに全力集中しているから、「早くして〜!」の声は届きません。
声かけのタイミングは慎重に。集中を妨げないよう、そっと見守るのがポイントです。
◾️結果より「丁寧にできたね」「続けてすごいね」を認める
→満点じゃなかった…それだけで、ショックを受けてしまう子もいます。
点数よりも、「ここまで丁寧にできた」「毎回続けていてすごい」という努力を認める声かけが心に届きます。
結果ではなく過程をしっかり見ているよ、というメッセージを添えてあげてくださいね。
✔ よく考えてから動きたい
✔ 慎重で失敗を嫌う
✔ 自分のペースを守りたい
→ 心の準備ができると動ける子 なので、
「大丈夫、ゆっくりでいいよ」
「準備できたら教えてね」と声をかけてあげるのがぴったり。

【ぴったりな声かけ 7選】
① 「自分のペースで大丈夫だよ」
② 「よく考えていてすごいね」
③ 「わからないことは何でも聞いてね」
④ 「じっくり取り組んでくれてありがとう」
⑤ 「納得するまでやってみようか」
⑥ 「一緒に確認しながらやってみよう」
⑦ 「今日もコツコツがんばったね!」
➡ 教室でも「ていねいにできたね」「しっかり見直ししていてえらいね」と声をかけると、安心した表情でまた次もがんばろうとしてくれる子が多いです。
じっくりさんタイプに効果的な学習サポート
- 計画や流れをしっかり伝える
「今日はこれをやってみよう」「次はこれね」と先が見えると落ち着いて取り組めます。 - 見本や手順を具体的に示す
実際に一緒にやってみたり、見本を見せることで安心感がUP。 - 焦らずゆっくり進める時間を作る
「急がなくていいよ」と伝え、ゆとりを持たせることで力を発揮します。 - 疑問や質問はその都度しっかり答える
「どうしてこうなるの?」に納得するまで寄り添ってあげることが信頼につながります。
まとめ
このタイプのお子さんは、とにかく“慎重でじっくり派”。
何事も落ち着いて観察し、納得してからでないと行動に移せないタイプです。
初めての場所や人には警戒心が強く、慎重に距離を縮めていきます。
一見「反応が遅い」「消極的」と見られることもありますが、
実は内側ではしっかりと状況を見極め、深く考えている証拠。
コツコツと積み上げる力、丁寧に物事に取り組む力はピカイチ。
焦らず、じっくりとその良さを引き出してあげる関わりが大切です。じっくりさんタイプは、自分のペースや納得できることを大切にしながら、少しずつ成長していく子どもたちです。
「できた!」の積み重ねと、安心できる声かけやサポートが、もっともっと力を伸ばすカギになります。
焦らず見守りながら、いっしょに成長を喜んでいきたいですね。
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