あの日以来、私は香りと心の関係を学び続けてきました。
言葉では届かなかったものが、感覚を通してふっと戻ってきた。
あの体験は、私の中で「香りは癒やし以上のものかもしれない」という静かな問いになりました。
それから長い時間をかけて気づいたのは、安心を感じる場所は、人によって少しずつ違うということです。
同じ言葉が届かなくても、同じ香りが合わなくても、それは間違いではありません。
心の扉の位置が、それぞれ違うだけなのだと思うようになりました。
香りは正解を選ぶためのものではない
香りについて話すと、「どれが一番いいのか」「何を選べばいいのか」と聞かれることがあります。
けれど私は、香りに正解はないと思っています。
その日の体調や気持ち、置かれている環境によって、心が安心を感じる入口は変わります。
昨日よかった香りが、今日は少し重く感じることもあります。
だから香りは「選ぶ」ものというより、「気づく」ものなのかもしれません。
安心を感じる場所は、人それぞれ違う
教室や暮らしの中で子どもたちを見ていると、安心の入口が違うことを実感します。
スピードを少し緩めたい子。
静かに考える時間が必要な子。
誰かの温もりを感じていたい子。
どれが良い悪いではなく、その子にとって「戻りやすい場所」が違うだけです。
香りは、その場所をそっと照らす灯りのような存在になれることがあります。
無理に整えなくても、説明しなくても、ただそこに置いておくだけでいい。
香りと個性の小さなヒント
香りを「こう使うべき」と決めるのではなく、個性の違いに気づくためのヒントとして。
私の教室で出会ってきた4つの個性タイプの視点から、香りとの付き合い方をまとめています。
香りを「選ぶ」のではなく、香りに「気づく」ための読み物として受け取ってもらえたら嬉しいです。
私が今、信頼して使っている香りのこと
あの日、子どもの心に触れた香りは、お見舞いに来てくださった方がまとっていた香水でした。
実は私は、昔から香水があまり得意ではありません。
香り自体は好きなのですが、長く漂っていると頭痛がしてしまうことが多く、自分の生活の中では、香りを積極的に使うことはほとんどありませんでした。
それでも、あの時の息子の様子を目の前で見て、香りと記憶、香りと気持ちの結びつきは、確かに存在するのだと実感しました。
それ以来、無理のない範囲で、香りを暮らしに取り入れることを試すようになりました。
けれど、どのブランドのものも、やはり自分には合わず、頭痛が出てしまったり、続けて使うことができなかったりする日々が続きました。
ずいぶん時間が経ってから、ようやく巡り会えたのが doTERRA の香りです。
植物そのものから立ちのぼるようなピュアな香りは、私の体には負担がなく、頭痛も起こさず、初めて「続けて使える」と感じるものでした。
そうして私は、今、ようやく香りのある暮らしを、自分のペースで手に入れたのだと思っています。
それは、誰かに勧めるためというより、私自身が安心して戻れる場所として選んでいるものです。
香りは、戻る場所を思い出させてくれる
香りは、何かを変えるための道具ではありません。
頑張りすぎた日も、迷った日も、自分に戻る場所を思い出させてくれる存在だと思っています。
このブログでは、香りが暮らしと心にそっと寄り添う瞬間を、少しずつ記録していきます。
あなたの日常にも、ふっと呼吸が戻る時間がありますように。

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